M.ZD ED300mm/F4 IS PRO(テスト撮影)
久し振りのテスト撮影である。
前回はタムロンの45mmだったので、かれこれ5ヶ月ぶりくらいであろうか。
粉砕されたマーブルのテーブルから、代替された新しいアルミテーブルのデビューでもある。
ちょっと使用頻度が低めなのでコスパは相当悪い。
今回問題なのは、換算600mmという超望遠レンズでのテスト撮影と言うことだ。
普段、テスト撮影に使っているGITZOの三脚では脚が細いため十分な固定は難しいかも知れない。
なので、今回に限り被写体を支える丈夫なRRS三脚と、レンズを乗せるGITZO三脚を交換してテスト撮影を行いたい。
マイクロフォーサーズ最高峰と噂されるレンズなので、なるべくブレのないように撮影を行う。
被写体はいつもの犬の置物であるポン様。
ここまで来たらこの被写体が砕けるまで使っていこうと思う。
被写体までの距離は8mに設定。
カメラはオリンパスのE-M1、ファームは3.0。
ホワイトバランスはオート、ISOは200に固定、Aモードで各絞り値で撮影を行った。
【テスト撮影】
あっ!、これは凄いレンズだ。
画像をPCで開いた瞬間に分かるレベルである。
微妙に被写界深度がある分、かなりカリッと精細感溢れる写りをする。
シェーディングは気にならない。
精細感・コントラスト共に開放からバリバリに使える。
背景のボケもかなり良い。
運動会に被写体を浮かび上がらせるのにもってこいだ。
トリミングである。
開放から全開状態だ。
木目柄やドット状の模様も読み取れる。
オリンパス史上最高レベルの解像力というが、あながち間違いではなさそうだ。
一段絞った画像である。
ここまで来ると、もはや被写界深度以外の開放との違いを見つけ出すのも難しい。
コントラストがちょっといいかな?
よく見るとF4より僅かに解像感が高い。
しかし、もうどうでもいいようなレベルだと思う。
敢えて言うなら、F4≦F5.6みたいな。でもF4≒F5.6くらいな状況だ。
これも全体像だと上2枚とはあまり変わらない。
被写界深度の変化と、シャッター速度が大きくなったので葉っぱのブレが目立つくらいだ。
ところがトリミングにすると解像感が低下していることが分かる。
それでもあまり気にはならないレベルだ。
コントラストは十分である。
ここで2段絞ってみる。
僅かではあるが解像感の低下が見られる。
回折現象と思われるが、まあ気にしなくてもいいようなレベルだ。
このレンズでここまで絞ることは少ないであろう。
トリミングだと解像感の低下がかなりはっきり分かる。
コントラストは問題ない。
サムネイルを一応出しておく。
参考程度に。
【最短距離撮影】
この換算600mmレンズはなんと1.4mまで接写しての撮影が可能である。
その時の最大撮影倍率は0.48倍。
ほぼハーフマクロの領域まで入ってきている。
もはや被写体が巨大に写りすぎて参考にならない。
換算600mmという超望遠のため圧縮効果も強烈で、殆ど望遠マクロ状態に陥っている。
ただ、接写に於いてもコントラストの低下などは感じられない。
【まとめ】
このレンズの美味しいところはピークのF5.6を中心に開放からF8位の間であろう。
月の撮影に用いるときにはF11&1/125が定説であるが、これはF5.6&1/500程度が肝ではなかろうか。今度試してみたい。
Olympus O-MD(E-M1)+M.ZD ED300mm/4 IS PRO
E-M1のファームをシンクロ手振れ補正機構にまだ対応させていないので、手持ち撮影に対しての感想はまだ出せない。
Olympus O-MD(E-M1)+M.ZD ED300mm/4 IS PRO
ただ充分効かないまでも、その辺にいたヒヨドリを手持ち撮影したところただならぬポテンシャルの片鱗を感じたことは確かだ。
ファーム対応させたら実写と感想について記事を書いてみたい。
M.ZD ED300mm/F4 IS PRO
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レビューありがとうございます。ビンビン私の物欲を刺激していただきました( ^ω^ )
このレンズはいつか手に入れたいけどまずは40-150かなー。
予算的に。
投稿: sijimi | 2016年3月 6日 (日) 00時07分
このレンズ、いいですよ。
ただ、やはりマイクロの中では大柄なレンズなので、普段持ち出すレンズシステムの中に中に混ぜて・・・・と言うのはかなり敷居が高くなりそうですね。
個人的にはチャリと一緒に背中のデイパックに一本だけ放り込んで出かけてみようかなと思っています。
マクロも可能な超望遠レンズ一本だけの撮影も意外といけるのではないかと・・・・。
投稿: ちぇりた | 2016年3月 6日 (日) 23時54分