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2016年2月28日 (日)

M.ZD ED300mm/F4 IS PRO(テスト撮影)

久し振りのテスト撮影である。
前回はタムロンの45mmだったので、かれこれ5ヶ月ぶりくらいであろうか。

粉砕されたマーブルのテーブルから、代替された新しいアルミテーブルのデビューでもある。
ちょっと使用頻度が低めなのでコスパは相当悪い。

20160228b

今回問題なのは、換算600mmという超望遠レンズでのテスト撮影と言うことだ。
普段、テスト撮影に使っているGITZOの三脚では脚が細いため十分な固定は難しいかも知れない。

20160228a

なので、今回に限り被写体を支える丈夫なRRS三脚と、レンズを乗せるGITZO三脚を交換してテスト撮影を行いたい。
マイクロフォーサーズ最高峰と噂されるレンズなので、なるべくブレのないように撮影を行う。

20160228c

被写体はいつもの犬の置物であるポン様。
ここまで来たらこの被写体が砕けるまで使っていこうと思う。

20160228d

被写体までの距離は8mに設定。
カメラはオリンパスのE-M1、ファームは3.0。
ホワイトバランスはオート、ISOは200に固定、Aモードで各絞り値で撮影を行った。

【テスト撮影】

F4(開放)
P2270001

あっ!、これは凄いレンズだ。
画像をPCで開いた瞬間に分かるレベルである。
微妙に被写界深度がある分、かなりカリッと精細感溢れる写りをする。
シェーディングは気にならない。

精細感・コントラスト共に開放からバリバリに使える。
背景のボケもかなり良い。
運動会に被写体を浮かび上がらせるのにもってこいだ。

20160228f1

トリミングである。
開放から全開状態だ。

木目柄やドット状の模様も読み取れる。
オリンパス史上最高レベルの解像力というが、あながち間違いではなさそうだ。

F5.6
P2270002

一段絞った画像である。
ここまで来ると、もはや被写界深度以外の開放との違いを見つけ出すのも難しい。
コントラストがちょっといいかな?

20160228f2

よく見るとF4より僅かに解像感が高い。
しかし、もうどうでもいいようなレベルだと思う。
敢えて言うなら、F4≦F5.6みたいな。でもF4≒F5.6くらいな状況だ。

F8
P2270003

これも全体像だと上2枚とはあまり変わらない。
被写界深度の変化と、シャッター速度が大きくなったので葉っぱのブレが目立つくらいだ。

20160228f3

ところがトリミングにすると解像感が低下していることが分かる。
それでもあまり気にはならないレベルだ。
コントラストは十分である。

F16
P2270006

ここで2段絞ってみる。
僅かではあるが解像感の低下が見られる。
回折現象と思われるが、まあ気にしなくてもいいようなレベルだ。
このレンズでここまで絞ることは少ないであろう。

20160228f4

トリミングだと解像感の低下がかなりはっきり分かる。
コントラストは問題ない。

20160228e

20160228f

サムネイルを一応出しておく。
参考程度に。

【最短距離撮影】

20160228g

この換算600mmレンズはなんと1.4mまで接写しての撮影が可能である。
その時の最大撮影倍率は0.48倍。
ほぼハーフマクロの領域まで入ってきている。

F4/F16
20160228h

もはや被写体が巨大に写りすぎて参考にならない。
換算600mmという超望遠のため圧縮効果も強烈で、殆ど望遠マクロ状態に陥っている。
ただ、接写に於いてもコントラストの低下などは感じられない。

【まとめ】

このレンズの美味しいところはピークのF5.6を中心に開放からF8位の間であろう。
月の撮影に用いるときにはF11&1/125が定説であるが、これはF5.6&1/500程度が肝ではなかろうか。今度試してみたい。

20160228i2
Olympus O-MD(E-M1)+M.ZD ED300mm/4 IS PRO

E-M1のファームをシンクロ手振れ補正機構にまだ対応させていないので、手持ち撮影に対しての感想はまだ出せない。

20160228i1_2
Olympus O-MD(E-M1)+M.ZD ED300mm/4 IS PRO

ただ充分効かないまでも、その辺にいたヒヨドリを手持ち撮影したところただならぬポテンシャルの片鱗を感じたことは確かだ。

ファーム対応させたら実写と感想について記事を書いてみたい。

M.ZD ED300mm/F4 IS PRO

スペック
テスト撮影
実写と感想
840mmの世界

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コメント

レビューありがとうございます。ビンビン私の物欲を刺激していただきました( ^ω^ )

このレンズはいつか手に入れたいけどまずは40-150かなー。
予算的に。

このレンズ、いいですよ。

ただ、やはりマイクロの中では大柄なレンズなので、普段持ち出すレンズシステムの中に中に混ぜて・・・・と言うのはかなり敷居が高くなりそうですね。

個人的にはチャリと一緒に背中のデイパックに一本だけ放り込んで出かけてみようかなと思っています。
マクロも可能な超望遠レンズ一本だけの撮影も意外といけるのではないかと・・・・。

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