FIAT 140 な日々20(サドル周りの改良の巻)
久し振りのコンパクトチャリ「FIAT140」のネタである。
今日はサドル周りだ。
以前、サドルとカーボンのシートポスト(サドルを支える棒)を替えた話を書いたが、その後云々だ。
実はシートポストを軽量化のためにカーボンに替えたのだが、それによっていくつか弊害が出てきた。
一つはシートポストをサドルに取り付けるクランプ状のものがあるのだが、固定するためにはボルトを使用する。
このボルトの飛び出した先端がサドルの底面にぶつかるのだ。
本格的に自転車をやっている人からすれば安物のサドルかもしれないが、個人的にはサドルに投資する金額ではあり得ないレベルのモノを購入した。
その大切なサドル裏面の傷に気づいて引きつった。
そのうち底面のプラスチックを突き抜けて、尻にボルトが刺さるのではないかと本気で心配したのだ。
プラスチックが割れた場合のサドルの耐性や強度を考えると少し短いボルトに替えた方がいいであろう。
だが、同じステンレス製ボルトにするよりは、少し軽量化した素材のボルトにした方がいいかもしれない。
ボルトの種類について調べてみた。
どうやらステンレスより軽量なボルトはアルミ製とチタン製があるようだ。
しかし、絶えず体重の負荷が様々な位置に移動するサドルの固定に、アルミ製ボルトではちょっと強度的に不安がある。
なのでチタン製ボルトをチョイスすることにした。
ところが、チタンという金属は決して丈夫ではないという事を知る。
純チタンのボルトは決して実用性のあるボルトではないのだ。
一般的に強度の高いチタンはチタン合金(64チタン)という合金だったのだ。
この64チタンのボルトが結構いい値段になるのだ。
純チタンボルトは安いのであるが、チタン合金ボルトは数倍する。
という訳で、コスパは非常に悪いが64チタンのM5ネジを購入してみた。
クランプに差し込むネジ穴の位置によっても長さを変えた方が良さそうなので、一応40mmと50mmの二本を用意した。
因みに二本15gが8gへの軽量化である。
やはりコスパは悪いなあ。
次の問題はフリクション低下である。
シートポストをカーボンに変えたところ、今までアルミ製のシートポストでしっかり固定されたサドルが滑り落ちるようになった。
かなりのパワーをかけて締め付けても、サドルに尻を乗せて体重をかけるとシートポストは沈んでいく。
こんな力で締め付けていたらカーボンポストが割れるのではないかと不安になる。
なので締め付ける部品を変えてみた。
まずは圧迫する面積を増やすためのクランプを太いものに変えてみる。
若干の重量アップになるが仕方がないであろう。
次にシムというシートポストをクランプから保護する円柱状のプレートを買えてみることにする。
オリジナルはアルミ製なのだが、アルミとカーボンは固定には相性が良くないらしい。
先達者のサイトを見るとみな苦労している。
なので樹脂製の軽量シムに変更だ。
これで固定してみましょう。
・・・・。
うーん、若干いいのだが、シートポストに座り込むとやっぱり沈むなあ。
しかも樹脂製の方が、一度沈み始めると一気にズルズルッと行ってしまう傾向がある。
困りましたね。
もう一度、アルミ製に戻しましょうかね~。
ところが、画期的な商品を知った。
カーボンファイバー アセンブリージェルというものだ。
要はカーボン組み立て用の滑り止めである。
いきなり固定である。
あまりにもアッサリしすぎている。
ただ、このジェルを付けて締め上げたところはカーボンに細かい擦り傷が付く。
私は全く気にならないが、カーボンの光沢あるツルツル感を維持させたい人は使わない方が吉である。
最後はシートポストのエンド端である。
輪行でバッグに包んだり、折りたたんだ状態で路上に設置すると、この端の部分にダメージがかかる。
今はまだキレイであるが、何度もガツンガツン当たっていると、直に繊維がばらけ始めるのではないかと不安で仕方がない。
と言うわけで軽量なキャップを用意した。
重量は僅か3g。
気持ち的なものもあるとは思うが、コレで輪行袋に気軽に放り込める。
この「気持ち」というのが、実はチャリには重要なのではないかと思う。
サドルボルト:15g→8g
シートポストクランプ:57g→60g
シム:32g→10g
ゴムリング:0g→3g
8,114-7+3-22+3=8,091g
コストをかけた割には20g程度の軽量化である。
そろそろ暖かくなってきたので、色々遠出してみたい。
その前にもうちょっと軽量化を進めましょうか。
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おはようございます。少し元気になられたようですね・・・・
また、寒い日が戻ってきました。まだ、3月ですもんね。
自転車のブログをされているヒトって意外に多いんですね。
ちぇりたさんのように改造ネタは少ないような~だいたい~がポタ日記
のようなものが多いです。私も触発されてきました。。
あぶな~い、近寄らないほうが身ためのような気がします。。(笑)
投稿: SAKURA | 2016年3月11日 (金) 09時14分
寒い日が続きますね~。
体力もだいぶ戻ってきました。
ご心配をおかけして申し訳ありません。
自転車ブログって、仰るとおり結構な数がありますね。
この間、診察のために私の電動アシスト自転車で近所の内科クリニックを受診したのですが、出かける際にバッテリーを充電し忘れて帰りの登り坂をマニュアルで登ってきました。
20kgほどのシングルギア電動チャリではとてもじゃありませんが、登坂性は皆無でした。
なのでちょっと気が早いですがギア付きチャリを狙っています。
ロードかクロスか。
カタログ見ながら購入しようか悩んでいます。
投稿: ちぇりた | 2016年3月11日 (金) 23時43分
こんにちは
64チタン(Ti-6Al-4V)、生産技術に所属していたときよく使いました。
(非磁性体で硬くて、加工できるものとして)
久しぶりに(生産技術離れて4年)64チタンと言う言葉聞きました。
通常はアルミ(A5052)メインで設備設計してました。
他に特殊なものとして、銅タングステンも使いましたが高かったです。
>ロードかクロスか。
きっと買われるんでしょうね。
クロスならBASSO LESMOとかGIOS AMPIOあたりがよかったのですが
とっても高くなりましたね。
数年前、\65,000円だったのに。
2015年の在庫も無くなって来て、2016はまだ値引きも少ないですね。
私はWiggleとか台湾のサイクリングエクスプレス使ってます。
https://www.cyclingexpress.com/?lang=jp
自分で整備必要ですが。
私は自転車沼から抜け出せず、昨年はカメラ関係は出費0でしたが、
3台ロードを買ってしまって、最近なんとか2台処分しましたが
まだロード4台、MTB2台、クロス1台に、別にホイールが6セットくらいと
大きな部屋を占領してます。
田舎の家だから、場所は問題ないですが。
今年の目標は自転車を減らすことになってます。
とりあえず、近所の子にクロス1台、親戚にロード1台
あげる予定になってます。
都会の人は保管場所の制限があるのでそんなに増えないと思いますが、
底なし沼にははまらないようにしましょう。
投稿: OM4-tk | 2016年3月12日 (土) 11時14分
OM4-tkさんは、専門の方でしたか。
ボルトに使われる金属の特性がこんなに複雑だとは知りませんでした。
自転車は購入前向きで話が進んでいますが、やはり潰しが効きやすいクロスかなあと思っています。
自転車沼は、保管場所から考えてもなさそうですので、多分これで打ち止めではないかと。
多分・・・・。
投稿: ちぇりた | 2016年3月12日 (土) 12時13分