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2016年4月 9日 (土)

FIAT 140 な日々26(ボルトを軽量化の巻・後編)

FIAT140の軽量化もほぼ終盤である。
極めた人は5kg台の人もいるが、素人なりに軽量化をやっていて分かったことがある。
際だった軽量化は乗り心地や快適さを犠牲にしないと成り立たないことだ。

レーパン用の超軽量サドルもあったが、ミニベロにレーパンはどうかなあということで、結局は予定通りの7kg台で落ち着きそうである。

20160329b

さてボルトのみの軽量化だとどのくらい減量が可能なのか。
今回はそれの後編である。
後編では、表面に見えにくい部分のボルト交換を書こうと思う。

1.【ステムとフォークの固定ボルト】

20160409b

64チタン。ハンドルステムと前輪を支えるフォーク部分を固定するボルトである。
ハンドルステムはオリジナルでない別物だ。
M23と呼ばれる特殊ネジ。

20160409c

10mmの六角レンチで固定できる。
ダホンの自転車はこのステムのボルトサイズが23mmと24mmがある。
このFIAT 140はM23のタイプだ。

ステムサイドを締め付ける下記のM8ボルトとうまく締め合わせて車軸と直角に交差させる。
折りたたみ収納時サイズを最小にするためには、直角でなく僅かな傾きが必要である。
オリジナルの43gから21gへの減量である。

2.【ステムサイドの固定ボルト】

20160409d

64チタン。上記で述べているボルトと組み合わせてフォークとステムをガッチリと固定させるボルトである。
実はFIAT 140で最も鬼門なボルトである。

20160409e

サイズはM8x20mm、ピッチは1.25。実はこのボルトは特殊形状だ。
ヘッドの直径が一般のM8ボルトに比べて小さい。小頭ボルトと言われるモノなのだ。
左がオリジナルのステンレスボルト、中央が一般的な64チタンボルト、右が小頭タイプの64チタンボルトである。

流通しているM8チタンボルトはヘッドサイズが12.5mmとなっている。
だが、FIAT140に取り付けられるヘッドサイズは11mm以下でないとステムの凹部に入らないのだ。

20160409f

とにかく見つけることが大変だった。
ステンレス製のM8小頭ヘッドはあらゆるところに存在するが、小頭タイプの64チタンが見つからない。
運転中に負荷のかかる部位であるから、是非とも64チタンボルトが欲しかったのだ。
見つけたのは米国欧州ではなく中国だった。

オリジナルの11gから6gへの減量。苦労の割に減量レベルは低い。
因みにヘッドサイズは10/11mmから重量を考えて10mmをチョイス、ねじ長は最短25mmのものしか手に入らなかった。
ここは必ずチタンボルトに焼き付き防止グリスを付けること。付けないとヤバい。

3.【ハンドルステムのジョイントボルト】

20160409g_2

チタンII種。ジョイント部分を申し訳程度に固定しているボルトである。
殆どというか、負荷がかかっているところは見たことがない。
ボルトがなくても外れる気配は全くないが、部位的には重要そうなので念のためにチタンをチョイスした。
オリジナルはM5x6mmが左右で2本。合わせて4gが2gへの減量である。

4.【ハンドルステムのロックボルト】

20160409h

64チタン。ハンドルステムのジョイント部をロックするボルトである。
負荷がそれなりにかかると思われるので、是非64チタンをチョイスしたい。

20160409i

ボルト全長は30mmなのだが、何故かチタン製のボルトを締めると若干遊びが出る。
緩むと怖い部分なので、チタン製のスプリングワッシャを咬ますことにした。
これでしっかりと固定が出来た。
オリジナルはM5x30mmが1本、5gが3gへの減量である。

5.【ハンドルステムのロック部品固定ボルト】

20160409j

64チタン。上記のロックボルトを含む部品をステムに固定するボルトである。
強い力がかかる可能性もあるので64チタンをチョイスした。

20160409k

ここはボルトのヘッド形状が重要になる。
今までのようなテーパーやパラレルといったボルトヘッドでは高さと幅があるため、ステムをはめ合わせた間隙にきちんと収まりきらないのだ。
なのでドームヘッド型が必要になる。
オリジナルはM5x6mmが2本、合わせて4gが3gに減量である。ヘッドが特殊形状なので若干他のボルトに比べて重めだ。

#1:43-21=22g
#2:11-6=5g
#3:4-2=2g
#4:5-3=2g
#5:4-3=1g

後編は全ての減量は32gである。
前編と合わせると93gとなった。
93gかぁ~、苦労の割には微々たるモノだ。

7.431-0.032=7.399kg

うーん、ここまで来たら7kg切りたいなあ。
あと400gかあ。でも無理だなこれは。
乗り心地を維持した状態で、限りなく7kgに近づけてみたい。

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コメント

こんばんは~先日はアドバイスをありがとうございました。
さっすが~図星でした。(笑)  今日はサクラの事実上の最終日でした。
フィルターは用意できなかったので、そのぶん他のことに集中して
撮影をしてきました。すばらしい景色に出会えて満足の一日でした。

この話題も熟練の域に達してきましたね。しかし、元の部品はどのくらい
残っているのでしょうか。(笑)

軽量化への道は、突き詰めると費用がうなぎのぼりになりそう^^

私も自転車に興味でてて、ママちゃりでないやつを買おうかと思ってます。
健康にも良いし

SAKURAさん、こんにちは。

NDフィルターはピーカンの下での撮影時にも白飛びを抑制できるので使い道が多いですよ。この場合はND4が現実的です。
花筏や水の流れを流線状にするにはND8以上でしょうねえ。

FIAT 140は既にフレームの部分しかオリジナルは残っていません。
更なる減量化もやろうと思えば出来ますが、乗り心地と安全面が犠牲になりそうなのでこのあたりで打ち止めですねえ。

sijimiさん、こんにちは。

チャリはある程度まではお安く軽量化出来ます。
ただ、あるレベルに到達するといきなり跳ね上がりますね。

あと、意外な伏兵が鍵(ロック)です。
私もロードかクロスバイクを選定中ですが、スポーツ自転車は盗難予防のロック錠にも予算を回しておいた方がいいみたいです。
車体価格の1割ぐらいが相場のようですね。

こちらも重さと安全面は正比例してます。悩みますね(^^;

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