それなりに軽量化をやってきたのであるが、そろそろ自分的には限界なのではないかと感じるようになってきた。
敢えて更なる軽量化を進めるならば、後はグリップとサドルであるが、握り心地や乗り心地が固くなるのでこの辺にしておこうと思う。
と言うわけで、最後の大きな(小さな)軽量化として目を付けたのがボルトだ。
このFIAT 140にはステンレス製のボルトがいくつも取り付けられている。
コレを軽量なチタンやアルミ製のボルトに取り替えて地味な軽量化を図ろうというのが今回の趣旨である。
以前、チタンについてはホンのちょっと述べたことがある。
主要パーツを固定するボルトに対しては、安全面からすべて64チタンをチョイスする。
サイズはなるべくオリジナルと変わらないようにした。
殆どないが、割と負荷のかからないところはアルミ製ボルトで更なる軽量化をすすめる。
気をつけたいのがチタンボルトを締め付けると、「焼き付き」という雌ねじと雄ねじが固着してしまう現象が起きやすいことだ。
予防として専用のグリスを使うといいらしい。
1.【クランクボルト】
64チタン。クランク(ペダルのついている棒みたいなもの)を固定するボルトである。
ちょっと形状が特殊であるがamazonで見つけた。
左右合わせて26gが13gに減量。
見た目が無機質なので左右で4gアルミ製ボルトカバーを付けた。
2.【ブレーキレバーを固定するボルト】
64チタン。ブレーキレバーをハンドルバーへ固定しているボルト。
M6x10mmが左右一本ずつで計2本。
合わせて8gから5gへの減量。
実に地味である。
3.【Vブレーキの台座ボルト】
64チタン。Vブレーキをフレームに固定するための台座。
ガッチリと本体フレームに固定されているため、4本外すのに非常に苦労した。
特殊形状のネジだが雄ねじ部分はM10、ピッチは1.25である。(雌ねじ部分はM6)
安全性の肝部分なので、再度ガッチリと固定しておく必要がある。
前後左右4本合わせて38gが21gとなる。
4.【Vブレーキ固定ボルト】
64チタン。Vブレーキを上で述べた台座に固定するボルト。
M6x15mmボルトであるがチタンボルトは18mmを選んだ。
前後左右4本合わせて20gが12gとなる
5.【Vブレーキのワイヤー固定ボルト】
64チタン。この名前で良いか分からないが、ワイヤーをVブレーキに固定するボルトである。
M6x10mm。もう少しヘッドが大きなボルトが良かったかなと考えたが、現在でも不具合は生じていない。場合によっては再考する部分のボルトである。
前後で計2本、合わせて8gが5gに減量。
6.【ブレーキシュー固定ナット】
64チタン。この辺は名前がよく分からない。これでいいのだろうか。
ブレーキのシュー(パッド)の向きや位置を固定する六角穴のついた特殊形状ナットである。
M6の雌ねじでピッチは1.0。
前後左右4つ合わせて13gが9gになる。
7.【サドル固定ボルト】
64チタン。ここは既に記事として掲載された箇所であるが、まとめとして出しておく。
サドルをシートポストに傾きを考えながら固定するボルトだ。
ボルトの一本が長く突き出す事が原因でサドル底面を傷つけることから取り替えた。
チタンボルトに変更するきっかけとなった箇所である。
M5x55mm2本を40mmと50mmに分けた。
2本合わせて15gから8gへの減量である。
8.【リアハブ固定ボルト】
64チタン。ホイールを取り替えたことで必要になったボルトだ。
フロントは今のところクイックリリース化で誤魔化しているため後輪のみである。
M6x20mmを2本であるが、固定されているネジ部分の長さからM6x25mmに変更した。
後輪のみ左右2本合わせて12gから8gの減量である。
9.【チェーン引き調整ボルト】
チタンII種。新ホイールに付属していたチェーン引き調整ボルトである。
チェーン引き自体を積極的に使うことはないと思うが、少しでもリアハブの固定の恩恵があればと思い残した。
オリジナルはM4x16mm1本であるが、私の後輪位置では僅かに噛んでる程度しか引っかかっていないので20mmに切り替えた。
2gから1gへと殆ど意味のない変更だが、噛みシロが増えたので良しとしたい。
10.【リフレクター固定ボルト】
アルミ。リアの反射板を固定するボルトである。
まあ、これは軽量なアルミ製でも問題ないであろう。
M5x15mmの1本である。
3gから1gに減量。1/3になった。アルミスゴい。
11.【フレームジョイント部カバー固定ボルト】
アルミ。ここのボルトにちょっと悩んだ。
高額な64チタンのボルトを使うかどうかと言うことだ。
ここはフレームのロックをしたらプラスチックのカバーで突起部を覆うのであるが、どんなにボルトを強固にしてもプラスチックカバーが先に吹っ飛んだら終わりである。
通常の使用では負荷がかかることのない場所だ。
それにこの脆弱なプラスチックカバーが吹っ飛ぶような状況では、チタンもアルミもなく、生身のボディの方もタタでは済むまい。
なのでここもアルミに替えた。
まあ状況に応じてチタンに変えることもあるかも知れない。
M6x12mm。アルミボルトはヘッドが大きいので周囲を1.5mmほど削った。
4gから1gへの減量である。ホントにアルミはスゴい。
#1:26-(13+4)=9g
#2:8-5=3g
#3:38-21=17g
#4:20-12=8g
#5:8-5=3g
#6:13-9=4g
#7:15-8=7g(記事掲載済み)
#8:12-8=4g
#9:2-1=1g
#10:3-1=2g
#11:4-1=3g
7.485-0.054=7.431kg
結構な金額をかけて僅か60g強(#7含む)である。
如何にボルトの軽量化はコスパが良くないということが分かる。
前編はメイン部分の比較的揃えやすいチタンボルトを集めてみた。
後編は少しマニアックな位置のボルト交換を書いていきたい。
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