M.ZD ED300mm/F4 IS PROと惑星撮影
先日は雲が少なかったので、久し振りに天体撮影をしてみることにした。
レンズは今年の春に発売になったオリンパスの高品位300mm/F4超望遠レンズ。
今日はクッキリ撮影するために、ポタ赤も大柄なTOAST PROを持ち出した。
三脚もガッシリとした固定が必要なためにRRSのTVC-33Sをチョイス。
都会のここでは北極星が建造物によって確認出来ないため、以前作成したポーラガイダーと角度計で大まかな北極星の位置を割り出す。
月と星の速度は異なるが、まあ撮影中の10分ほどカメラの液晶画面中央に固定されていれば問題ないのだ。
Panasonic DMC-GX8+M.ZD ED300mm/4IS PRO+MC-14
今回は1.4倍テレコンを挟んだので、換算840mmの超望遠月撮影である。
月齢は11.3程度。6枚のコンポジット撮影だ。
月暦だとこの日の海は若潮だという。
長潮と若潮はあんまり魚が釣れないので、学生時代の釣り行脚の日に被るとガックリしたことを覚えている。
せっかく調整したので、南の空にひときわ輝く赤い星を撮影することにした。
さそり座アンタレスのやや右上に、より赤く輝く目立つ星がある。
火星である。
では換算840mmで狙ってみましょうか。
Panasonic DMC-GX8+M.ZD ED300mm/4IS PRO+MC-14
おっ、トリミングしたところ、豆粒みたいですがちゃんと見えるじゃないですか。
地球の半分程度の直径しかない岩石惑星である。
今月の31日には地球に最接近するので、時間があったら再挑戦してみますか。
そしてこの火星の左側に1等星のアンタレスよりも目立つ見慣れぬ0等星クラスの輝く星が見える。
そこに照準を合わせると・・・・。
Panasonic DMC-GX8+M.ZD ED300mm/4IS PRO+MC-14
トリミングすると図鑑で見慣れた有名な惑星が見られる。
土星である。
15年程度に一度リングが真横を向いて消えてしまうのであるが、今年は傾き度最大クラスではないだろうか。非常によく分かる。
さて、換算840mmで撮影しても、惑星レベルだとこのくらいだ。
以前、EOS Mを用いて換算1200mmで木星を撮影したことがある。
Canon EOS M+EF400mm/5.6L USM+Extender 2.0x III(トリミング)
それでもトリミングして、このくらいである。
当然ながら本格的な望遠鏡には及ばない。
ただ、これだけコンパクト且つ軽量なシステムで、しかも手軽に撮影出来ると考えれば非常に美味しい。
準備に5分ほど、ダットサイトで素早く照準可能で、背面液晶でピント合わせを行っていると突然液晶画面に現れる惑星表面の柄や惑星のリングに非常にテンションが上がる。
まあ、個人的な価値観がかなり影響するであろう。
私としては、都心で手軽に行える天体観測の強力なアイテムとして、このレンズは非常に有効性の高いものだと思っている。
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