ガンバと仲間たち
今月初めにBlu-rayとして発売になった映画がある。
"ガンバと仲間たち"という2015年に上映された擬人化ネズミによるCGアニメだ。
40年前にも"ガンバの冒険"というタイトルでテレビアニメ化されている。
私も小学生の頃に夢中になって見ていた。
オリジナルは"冒険者たち"という児童文学書だ。文学書版のガンバの挿絵はリアルネズミだ。(笑)
簡単にストーリーを述べると、喧噪あふれる都会の中で暮らしていたマチネズミのガンバは、この世で一番大きな海というものを見たいと思うようになる。
それを実現するために船乗りネズミたちが集まる港へやってきた。
そこでとある島からやってきたシマネズミのチュー太と出会う。
彼は自分の仲間であるシマネズミたちが絶滅の危機に瀕している事を告げる。
ノロイといわれる白イタチを筆頭にしたイタチの群れが島のネズミやら海鳥たちの虐殺を繰り返しているのだという。
恐れおののく多くの船乗りネズミたちをよそに、ガンバは勇敢な6匹の仲間たちと共にノロイのいる島へシマネズミを救うために立ち上がるというものだ。
子供の頃に見たあの可愛らしいネズミとは打って変わり、5頭身ほどの2足歩行するキャラクターとして生まれ変わった。
敵役のノロイもちょっとオカマっぽくていい。
私がこの映画を知ったのは先月のネズミ騒動の時だ。
最初に見たときはテレビ版ガンバとのギャップにギョッとしたが、実際にBlu-rayを見ると意外にもすぐに受け入れられた。
ストーリーは若干の違いがあるが、ほぼオリジナルに沿っている。
テンポもサクサク進んで気持ちがいい。
オリジナルを知らない小5の次男坊に、このBlu-rayを見せると非常に面白かったと高評価を得た。
2歳の娘もノロイが出てきたシーンは怖いと言っていたが、オザケンの主題歌を口ずさむほどにハマっている。
興行的には失敗だったと言われるこの"ガンバと仲間たち"だが、なかなかどうして良く出来た映画だ。
逆にオリジナルを知っている方が、キャラクターデザインから敷居が高くなってしまう可能性がある。
だが、そこさえクリアできれば昔懐かしいストーリーを最新CG映像で楽しむことが出来る。
子供向けではあるが、個人的にはかなりいい娯楽映画だと思う。
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