Milvus 2/50M (スペック)
お気に入りだったCarl Zeiss MakroPlanar T*50mm/2.0(MP50)の後継レンズであるMilvus 2/50Mである。
クラシカルなデザインのMP50に比べると、Milvusは曲線が多く取り込まれたデザインを有し、フードを装着することを前提とした形状に生まれ変わった。
重量はMP50の510gに比べ、Milvus 2/50Mは640gと100g以上重くなっている。
サイズは72x64mmから80.8x66.7mmと全長が1cm弱ほど伸びた。
ただレンズ構成等から見るとさほど大きな違いは見られないために、この大幅な重量アップの理由はデザイン重視のための肉付けか?と勘ぐりたくなってくる。
レンズ構成は6群8枚。
レンズ形状からは、先代のMP50と殆ど変わらない気がする。
前玉はレンズ先端から奥まったところにあり、それは薄暗い井戸の底に見える神秘的な水面のようにも見える。
懐かしいLeica MacroElmarit R60mmを彷彿させる。
だが、DxOMarKScoreからは結構なスコアアップが見られているので、それなりに精度が高められているのかも知れない。
フィルター径はMP50と変わらぬ67mm。
そのまま保護フィルターが使い回せるのでちょっと嬉しい。
絞り羽根は円形9枚だ。
最短撮影距離も先代と変わらず24cm。
最大撮影倍率も同様0.5倍だ。
つまりはハーフマクロレンズである。
気軽に手持ち撮影をできる点がありがたい。
ピントリングは肌触りの良いゴムローレット。
鏡胴も相性のいい塗装で、レンズ全体の質感に対しては満足感が高い。
今回のレンズは先代とは異なり、防塵防滴が施されている。
マウント部にはイメージカラーとなる濃いブルーのパッキンを兼ねたラバーが見える。
コシナのMFレンズはインナーフォーカスなどと気の利いたものは存在しないので全て鏡胴が伸びる。
最短から無限遠までヘリコイドの回転量は315°ほど。
鏡胴は最短距離撮影の状態で3cmほど伸びる。
フードも金属製だ。
レンズ先端が僅かにラッパ状に広がっており、フードを装着することでデザイン的に一体感が出るようになっている。
内部は高級レンズらしく起毛タイプだ。
フードを付けない状態でも辛うじてデザイン的な破綻感はないが、この辺りの琴線は人により異なるためなんとも評価しがたい。
個人的にはギリギリセーフだ。
さて、130gほどの重量増加に対して、質感の改良、DxOScoreのアップは納得出来るモノであろうか。
定価15万のMF50mmF2ハーフマクロは値段に見合うモノなのか。
次回はいよいよレンズ性能の真髄であるテスト撮影を行ってみたい。
MakroPlanar Milvus 2/50M
スペック
テスト撮影
実写と感想
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