Voightlander Ultron 40mm F2 SLII(テスト撮影)
Df用に再購入したコンパクトなパンケーキ型MFレンズ。
軽量なDfに軽量なUltron40mmを組み合わせることで、非常にフットワークの軽いフルフレーム機として大活躍である。
RX1等と異なるのは、フォーカスエイドを活用しながら光学ファインダーが使える点だ。
趣味性の高い撮影を実に気軽に行えるのがよい。
そんなウルトロン40mmを先日同様にポン様を用いてテスト撮影してみたい。
ボディはNikon Df、被写体(ポン様)までの距離は2mに固定。
ISOは100に設定し、WBはオート、Aモード下で各絞り値にて撮影を行った。
【テスト撮影】
詳細にガッチリやる派ではないので、開放から2段ずつ絞り込んで撮影する。
上段は撮って出し、下段は中央部トリミングである。
独特の色合いを出すレンズだ。
開放ではビネッティングが目立つが、コントラストや色のりはいい。
さすがに先日のMilvusに比べると解像感は若干低下するが十分に実用性はある。
・F4
2段絞ってもまだビネッティングが多少残る。
コントラストや色のりは問題ないが、ここまで来ると解像感に著明な差は出なくなる。
おそらく解像感のピークはF4~F5.6辺りではないだろうか。非常に微妙なところだ。
ほぼF4の感想と差はあまりない。
微妙に解像感に低下傾向があるかな?程度で、実質被写界深度とボケ具合の差位ではないだろうか。
ここまで来ると若干回折現象で解像感の定価が目立ってくる。
若干、コントラストと色のりが落ちたか?
【最短距離撮影】
38cmまで接写が可能なので、この状態でポン様の右目にピントを合わせて上記と同様の絞り値にて撮影した。
撮影倍率0.14倍だとこんなモノである。
最短撮影距離が38cmなのでそこそこ寄れるが、準広角に近いせいかあまり大きくは写せない。
ボケ具合も結構よろしい。
光源はキレイに写る。
絞り込むと若干羽根の形状が目立ってくるが、同心円状の非球面ムラなどは現れない。
クローズアップレンズを付けると最短25cm、最大撮影倍率0.25までアップさせることが出来る。
もう少し倍率が高ければ御の字であるが、準広角系で実用性のある接写距離を考えるとこの辺りが妥当なのかも知れない。
【逆光性能】
非常に強いという訳ではない。
フレアは目立ちにくいがゴーストはどうしても出てしまうので、なるべく目立たないように光源のフレーミングを考えるようにする必要がある。
状況によってはこんなのも出る。
【まとめ】
とにかくMFのパンケーキレンズとなると自ずと使用目的は限定されてくる。
若干クラシカルなレンズの色合いからもかなり趣味性の高いレンズと言えるだろう。
同列系のレンズにAi Nikkor45mm/F2.8Pがあるが、コチラは素直な色合いを出すので万人受けはいい。
Nikon Df+Voightlander Ultron40mm/f2 SLII
テスト撮影の結果は概ね予想通りなものだった。
通常使用ではまるで問題ない。
このレンズの売りは40mmという絶妙な焦点域のレンズであること。
そしてF2.0という明るさでありながらコンパクトなパンケーキレンズを実現した。
AF機構を組み込んだらこの薄さは出来ないであろう。
Nikon Df+Voightlander Ultron40mm/f2 SLII
フルサイズ散歩レンズとしてこれだけ肩からぶら下げて持って行く。
街中で使用しても比較的目立ちにくいDSLR専用レンズ。
風当たりの強いこのご時世でも気兼ねなく使える貴重な一本として活用していきたい。
Voightlander Ultron 40mm F2 SLII
スペック
テスト撮影
実写と感想
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私もほぼ、毎日のようにクビにぶら下げてワンコとフルサイズで散歩をしています。パンケーキはいいですよね~~
銅鏡がよくぶつかることがあるんです。ある意味、犬のために買いたい、、、それが犬バカたちの本音です。。(笑)
結構、私の回りでも犬とカメラ好きって多いんです。それを思うと、専用のフルサイズ用レンズを開発してもいいと思うんですが。。
投稿: SAKURA | 2016年8月 5日 (金) 09時37分
シュナちゃん専用のレンズがあったらおもしろいですねえ。
ヒゲ付きとか。
パンケーキレンズは一本あると便利ですよね。
でもF2.8が大半なので、ある意味F2.0のパンケーキは貴重だと思います。
今度、奥多摩に子供を連れていこうと思うのですが、そのときはあえてこのレンズ一本だけで行ってみようかと。
子連れでフルサイズシステムを持って行くとフットワークはどうにもなりませんので、大きいセンサー機でありながら機動性を高めたシステムのあり方の一つではないかと。
投稿: ちぇりた | 2016年8月 5日 (金) 11時20分