Voightlander Ultron 40mm F2.0 SLII(スペック)
たまに無性にMFレンズを使いたくなる時がある。もちろん標準域だ。
そんな時はCarl Zeiss MakroPlanar50mm/2を引っ張り出す。
ところがヘリコイドの回転量が大きく、咄嗟のピント合わせに若干のタイムラグが生じて娘のシャッターチャンスを逃すことが少なくなかった。
まあ、素直にAFを使えという事になるのだが、DSLRを使っていると冒頭に述べたように突然MFレンズに取り憑かれることがある。
そんな発作的衝動にストレスなく使えるレンズがこのウルトロン40mmということになる。以前にもD700でこのレンズを愛用していた。
個人的にも絶妙な焦点域の40mmであるこのレンズはパンケーキタイプであるため、軽量コンパクトでながら専用クローズアップレンズも付属し非常に汎用性が高いのだ。
重量はF2の明るさでありながら僅か180g。
MFレンズであるが、パンケーキタイプというのが効いている。
サイズは63.6x24.5mm、実にコンパクトだ。
レンズ構成は5群6枚。
変形ガウスタイプで非球面レンズが1枚組み込まれている。
フィルター径は52mm。
せっかくのパンケーキレンズなので、保護フィルターは装着せずに使っていこうと思う。
絞り羽根は9枚。
最短撮影距離は38cm、最大撮影倍率は0.14倍。
非常に寄れるという訳ではないが、通常使用でフラストレーションが溜まるレベルではない。
もしも30cmだったらこのレンズは神棚に飾るところだ。
ヘリコイドの回転幅は最短から無限遠までで約120°ほど。
以前使っていたUltron40はゴムローレットだったが、マイナーチェンジしたらしく金属タイプに変更されていた。
絞りリングが付いているが、CPU内蔵なのでF22に合わせておけばカメラ本体によるダイヤル操作でF値の変更が可能である。
コシナのMFレンズらしくインナーフォーカスではない。
無限遠からから最短にピントリングを回転させると5mm強ほど鏡胴が伸びる。
使っていても鏡胴の伸びはさほど気にならない。
写真hUltron40mmにはフジツボ型フードが付属している。
保護フィルターを使用しないならば必須であろう。
付属のフォクトレンダー銘柄が刻印されたø39mmレンズキャップはやや分厚い。
サードパーティーの薄めのレンズキャップがおすすめ・・・・かも知れない。
付属しているクローズアップレンズは、専用フジツボフードに直接はめ込む。
コレにより25cm~45cmまで接写が可能となり、最大撮影倍率も0.25倍までアップする。
Nikon Dfと組み合わせると非常にコンパクトな40mmレンズになる。
ピントリングの回転域も実用的で素早いフォーカシングが可能だ。
コチラもテスト撮影を行ってみたい。
Voightlander Ultron 40mm F2.0 SLII
スペック
テスト撮影
実写と感想
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今日も変な天気が続きます。
とくに暗い部分での、シーンはMFの気分にさせます。
でも、普段からメガネをかけていないので、現実は大変な騒ぎになっちゃいます。。初心者はおとなしくAFということですか。(笑)
投稿: SAKURA | 2016年8月 3日 (水) 17時36分
最短撮影距離までの回転角はマクロンレンズのほうが大きいですが、例えば無限遠~1mまで回転角はマクロレンズのほうが(同程度の焦点距離の)通常のレンズより小さいですよ。実際にピントを合わせてみれば実感できると思います。
投稿: 川崎の隠居 | 2016年8月 3日 (水) 21時03分
SAKURAさん、こんばんは。
何なのでしょうね、あのMFレンズの発作的な欲求は。
小中学生の時に父に借りていたNikon Sの影響かも知れません。
あちらはレンジファインダーでしたが、ピント合わせが楽しくて仕方なかったですねえ。
きっとその時の感覚をDSLRで踏襲しているのかも知れないです。
投稿: ちぇりた | 2016年8月 3日 (水) 23時33分
川崎の隠居さん、こんばんは。
そうだったのですか。
てっきりマクロなので最短撮影距離時の僅かな被写界深度の調整をしやすくするために単純に大きな回転幅にしているだけだと思いました。
ためになります。
投稿: ちぇりた | 2016年8月 3日 (水) 23時35分