EOS 5D MarkIVのダークノイス
さて、天体撮影に関してはまだまだど素人の域を脱してはいないが、最近は天体撮影にもポタ赤などを購入しDSLRやミラーレスを活用するようになった。
ただ、月や太陽などと違い、夜空の星を撮影する際はその星の光量不足により長時間露出を行うことが殆どだ。
Canon EOS 5D MarkIII+EF35mm/1.4L II USM
ここで問題になるのがダークノイズという長時間撮影によって生じる熱被りのノイズである。
いわゆる高感度撮影云々で言われるISO値とは異なるものだ。
天体撮影は露光時間が重要だ。
星の僅かな光量をセンサーで長時間拾うことで、より多くの、そしてよりハッキリとした星像を拾い上げることができる。
ところが露光時間が長引くほどにセンサーが熱を帯びて、それによるノイズが発生してしまうのだ。
今回は先日発売になったばかりである5D4のダークノイズを調べてみようと思う。
過去にEOS 60Daや5D3のダークもチェックしたこともあるので、気になる人は見て頂くと良いかもしれない。
まあ、ちぇり小屋のテストは結構適当なのであまり参考にならないと思うが。
タイマー付きレリーズケーブルを用いて、ISO800、1600、3200、そして5D4の常用感度である6400を入れて各180秒(3分)、300秒(5分)、600秒(10分)で撮影を行った。
室温は22度、ファインダー部は光の流入を防ぐためアルミテープで遮光した。
【テスト結果】
これは撮って出しで。
このままではよく分からないと思うので、コントロールに5D3のデータを一緒に貼付する。
まずはISO800~3200まで。
コントロールの5D3に比べ、5D4の方が熱ノイズのコントロールが上手くできている。
センサーと画像エンジンにそれなりの進化があったことがうかがえる。
この状態だとノイズフリーな感じがする。
ただし、等倍にして確認するとホットピクセルと呼ばれるドット状のノイズが長時間・高感度になるに従い増えている感じがする。
そこで露出を上げてダークの耐性を見てみたい。
大したモノである。
長時間露出・高感度になるに従い右辺と底辺にノイズが現れるが、中央部は比較的コントロール出来ているようだ。
同じく等倍確認を行うと5D4はかなり低感度からホットピクセルが目立っている。
この画面では分かりにくいと思うが、長時間露光・高感度が過ぎると凄まじい。
・ISO6400
ここで5D4常用感度と言われているISO6400のデータも出しておく。
一見するとキレイに見えるが、よく見るとさすがにカラーノイズが目立ち始めている。
等倍にすると結構ホットピクセルがスゴい。
【まとめ】
特に定義を決めず、私の独断でホットピクセルの量を数値化してみた。
一部数値が逆転している箇所があるが、実は撮影途中で書き込みエラーが発生し、カードとバッテリーの交換を行ったのでセンサーが一時的に冷却されてノイズが減少した可能性がある事を記載しておきたい。
上段の黄色は撮って出しのホットピクセル。
下段のピンクは露出を上げた状態でのホットピクセル。
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なるほど~勉強になります。
以前の記事もあわせて、読ませてもらいました。
専用の60Daと同じくらいの性能が期待できるということですね。
早く、その真価を拝見したいと思いました。
ようやく明日からは、天気が持ち直すとのこと。今月は本当に夜空も
太陽もごぶさたでした。昨夜、雲間から星が見えたときにずごく嬉しか
ったですからね~(笑)
投稿: SAKURA | 2016年9月24日 (土) 17時40分
さすがに5D4とはいえ露出を上げると下段の表のようにホットピクセルだらけになりますので、耐性の高い60Daには負けそうです。
個人的には露出を大きく変えるという前提ではISO800は10分まで。ISO1600から3200までは5分まで。ISO6400は非実用的と捉えています。
でもISO6400 でも1分以内とかだったら結構いけそうですよ。
空気のきれいな場所に行ける機会がありましたら是非試してみたいです。
でもその時は、ナノトラにマイクロフォーサーズになりそうな予感もします。
やはり星空AFのポテンシャルは洒落になりません。
投稿: ちぇりた | 2016年9月24日 (土) 19時15分