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2016年12月11日 (日)

iphone7 plus の画角

12MのCOMSセンサーを持つiphone7 plusのスペック表には、カメラに関する記載は最小限のものしかない。

20161211a

・12MP広角カメラと12MP望遠カメラ
・広角:ƒ/1.8の開口部
・望遠:ƒ/2.8の開口部
・2倍光学ズーム、最大10倍のデジタルズーム

他には7と共通する光学式手振れ補正機構や6枚構成のレンズ等云々が記載されている程度だ。
焦点距離や最短撮影距離など知りたいスペックは何処にも書いていない。

と言うわけで、ちょっと調べてみることにした。

20161211b

iphoneは形状から普通の雲台が使えない。
クリップなどを活用する方法もありそうだが、せっかく購入したばかりのピカピカiphoneを傷だらけにするのも何なので安い専用雲台を購入することにした。

20161211c

手持ちの場合だとアングル固定が不安定なので、センサーから被写体までの距離を一致させるためにも雲台と三脚は必須であろう。

20161211e

被写体はいつものポン様を使用する。
実家でテスト撮影中に母がやってきて、この置物は幸せ者だねと呟いて去って行った。

20161211f

被写体までの距離は3m。
まずはiphone7plusで撮影を行う。
iphone7はアスペクト比が4:3なので、焦点距離調整が簡単にしやすい標準レンズを付けた同アスペクト比であるマイクロフォーサーズのGX8をチョイスした。

20161211d_3

iphone7の撮影映像を確認しながらマイクロフォーサーズのズームリングを調整して同じ画角を探す。

【テスト撮影】

・広角側

iphone7plus
20161211_i7pw

DMC-GX8
20161211_gx8w

GX8で調整した焦点距離は14mm、つまりは35mm換算で28mmだ。
iphone7plusは思っていたよりもずっと画質が良い。
似たスペックのKey Mission80より全然使える。ヤバいなあ。因みにF値は固定のようだ。

・望遠側

iphone7plus
20161211_i7pt

DMC-GX8
20161211_gx8t

こちらの焦点距離は27mm。
ただ、僅かに視野を調整するためにトリミングしたので恐らくは28mmほど。
つまり換算56mmとなる。

確かに2倍ズームという文句に偽りはない。

【最短距離撮影】

ここまで来たら最短撮影距離もチェックしておきたい。
iphone7plusは広角と望遠のダブルレンズだ。
なので各々の距離をチェックする。

・広角側

20161211g

被写体はルーラー。
雲台と三脚を駆使してピントの合うギリギリまで調整する。

20161211h

距離は・・・・、レンズ先端までのワーキングディスタンスで7.5cmというところかな。
(建築用ルーラーでは両端に1cmの"シロ"があります)
お次は最大撮影倍率といってみましょうか。
実質数値で書くとおそらく倍率も0に近くなるので今後は換算で記載したい。

20161211k1

iphone7plusの広角レンズは1/3センサー。
そしてルーラーの横幅が86mmなので35mm換算で1:2.38。
つまり換算0.42倍という事だ。
寄れるなあ、ハーフマクロに近い。

【望遠側】

20161211i

こちらも最短撮影距離は広角側と同じだ。
多分、デジタル2倍ズームとは思いたくないが結構寄れる。スゴい。

20161211k2

ルーラー横幅は43mmなので換算で1:1.19。
つまり換算で0.84倍になる。
等倍に近い。iphone7plusスゴい。

何か望遠側には手振れ補正が付いていないのでこの接写はかなり厳しいかも知れない。
ワイド側の接写の方が実用的かな。

【まとめ】

広角は換算28mm、望遠は56mmと使いやすい画角が揃っているのが嬉しい。
28mmだと極端なパースが付きにくく、普通撮りにオールラウンド使用が出来る広角だ。
望遠は56mmなので人物撮影に特化しているのであろう。

上記のことからスペック的には以下の通りと思われる。
・広角:換算28mm/f1.8(最短撮影距離7.5cm、最大撮影倍率0.42倍):1/3CMOS
・望遠:換算56mm/f2.8(最短撮影距離7.5cm、最大撮影倍率0.84倍):1/3.6CMOS

とにかく似たスペックであるKey Mission80より画質が良いので驚いた。

20161211j
Apple iphone7plus

特にポートレイトモードはミニセンサーであるにもかかわらず、意外なほどボケを生み出すことが出来るので何気に使える。気をつけたいのが、ポートレイトモードは望遠レンズ単体で使用するのと異なり、2本のレンズを併用してボケを生み出すらしいためワーキングディスタンスが30cm以上必要なのだ。

ワイド端はパンフォーカス、テレ端はボケというのを何処かで体験したなあと思っていたら、最近購入したオリンパスのM.ZD ED12-100mm/2.8PROを思い出した。

これは使えるスマホだ。
今までスマホのカメラは使用したことが殆どなかったが、このiphone7plusは違う。
カメラを所持していない時でも使おうと思わせる。
1/3センサーに単焦点2本付きと思えば撮影モチベーションもアップする。
スマホとしては若干デカいが。

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コメント

以前からi-phoneの画像の良さは言われていました。
やっぱり~という感覚ですね。貴重なテスト、ありがとうございます。
うちも妻も5sなんで~これから買い替えの予定です。この評価を
伝えてあげようと思います。ただし、問題は手ブレですよね~(笑)
これでカメラを持つヒトが激減している事実もあるのはわかります。

iphone7plusの広角側だけに手ブレ補正が付いているようですが、何故に望遠側に付けなかったのでしょうね。
そちらの方が重要だと思うのですが。
ポートレイトモードでの合成が上手くいかないのでしょうか。

iphoneの画質はKeyMission80より上ですので、あちらは使わなくなってしまいそうです。困りましたね。
しかしマイクロと比較するとやっぱりセンサーサイズの大きさは画質に比例するのだなあと思い知らされますね。
さすがにこれだけサイズが大きいとフルサイズとの差は僅差ではありますが。

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