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2016年12月 6日 (火)

オリンパス PROレンズの接写性能(後編)

オリンパスPROシリーズのレンズ群は写りが高品位である以外にも、かなり寄ることが出来るレンズだ。
ハーフマクロに近いレンズといっていいであろう。
上手く利用するとマクロの代替として利用することも出来る。

さすがに等倍マクロ、本格マクロ必須の方はちょっと無理であるが、簡易マクロとして通常使用の合間にサクサク撮影出来るので、結果システムの軽量化にも結びつくために非常に使い出のあるレンズなのだ。

20161204a

さて、そんなレンズたちであるが、先日の記事の後編を始めてみたい。
今回は評判のいいニューズームであるM.ZD ED12-100mm/4IS PROと、大口径標準ズームのM.ZD ED12-40mm/2.8PROである。

20161204b

被写体は先日と同じツワブキ。
テレ端の最短撮影距離でテスト撮影した。

【テスト撮影2】

・12-100mm/F4(換算200mm)

20161206c1

最近、高評価のオリンパス製PROシリーズ高倍率ズームである。
200mm相当の換算焦点域での最短撮影距離は0.45m、最大撮影倍率は換算0.42倍。

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Olympus E-M1+M.ZD ED12-100mm/4 IS PRO

ワイド側の方がよりカリカリであるが、それでもテレ端側の画質維持のレベルはスバラシイ。
高倍率ズームとしてはボケもキレイで使いやすい。
なんと言っても200mm相当のレンズを近接撮影45cmで撮れるという点だ。

そのためマイクロフォーサーズのF4通しはボケないと心配する必要はない。
フルサイズ換算F8のボケ相当であっても、この並外れた近接撮影で帳消しに出来る。
さすがにワイド側ではパンフォーカス気味になるが。

・12-40mm/F2.8(換算80mm)

20161206d1

PROシリーズとして初登場した大口径標準ズームである。
寄れる大口径レンズとして発売当時に衝撃を受けた。
テレ端では換算80mm相当、最短撮影距離は0.2m、最大撮影倍率は換算0.6倍という。

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Olympus E-M1+M.ZD ED12-40mm/2.8 PRO

あまりに便利すぎてパナの12-35mm/2.8を一時的に殆ど使わなくなってしまったズームだ。
最近気づいたのだが、ボケ具合はパナの方が好きなので娘撮影にはパナ製を愛用するように使用頻度が変化している。

恐ろしいのが大口径標準ズームでありながらハーフマクロを超えている点だ。
マクロモードに切り替えて・・・・云々ではなく、そのまま普通に使えてしまう。
ただ、焦点域からもワーキングディスタンスは極めて短く、花撮影などでは意外と陰影を写り込ませてしまうことが少なくない。

写りはアベレージを超えているが、先にも述べた理由の通り便利レンズのくせに持ち出し頻度は減っているという不遇のレンズだ。
しかしないと困る。

【後半まとめ】

20161206e

12-100mm/F4も12-40mm/F2.8も、後玉が露出しているためテレコンMC-14は使用できない。
なので、これらのレンズは一本で完結しているスタンドアローン型タイプだ。

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Olympus E-M1+M.ZD ED12-100mm/4 IS PRO

とにかくM.ZD ED12-100mm/4IS PROは写りと使い勝手の点ではほぼ完成していると言っていいかもしれない。
敢えて欠点を言うならば、最大撮影倍率が換算0.42倍と他のPROレンズ群に比べて若干弱い位であろうか。
それでも他マウントのレンズに比べれば冗談みたいに寄れるレンズである。

ただ、強力に働くシンクロ手ぶれ補正を有するが、F4という明るさは素早く動く被写体を止めての撮影にはセンサーサイズから考えても不向きである。

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Olympus E-M1+M.ZD ED12-40mm/2.8 PRO

M.ZD ED12-40mm/2.8PROは、標準域という中で活用するには優れたオールラウンダーだ。
薄暗い室内でも、動き回る子供たちでも、そつなくこなす。

今回上げたPROレンズ群で撮影した被写体に対して言えば、換算80mmというテレ端撮影では少しインパクトに欠ける。
しかし静物・動体・ローライトな環境でも無難に対処するこのレンズに隙はない。

【全部のまとめ】

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まあ、全部まとめるとオリンパスのPROシリーズ各レンズにはキチンと棲み分けが出来ており、こんな時にはコレを使おうとチョイスできるようになっている。

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Olympus E-M1+M.ZD ED40-150mm/2.8 PRO

春になって花が咲くようになったら、個人的にはM.ZD ED40-150mm/2.8PROを使いたい。
子供が一緒ならM.ZD ED12-100mm/4IS PRO、高木の花や池の花など離れた被写体が多いところはM.ZD ED300mm/4IS PRO無双であろうし、友人らと出かけ夜に飲む機会があるときには軽量なM.ZD ED12-40mm/2.8PROが最強だ。

取り敢えず、寄れるPROシリーズは何かと汎用性が高いレンズである。
特に望遠系では接写による歪曲収差も目立たないため非常に使いやすい。
中からベストを選ぶとなると困ってしまう。そんなレンズたちだ。

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コメント

マクロ仕様がついてくるなんて~親切機能ですよね。
個人的には、単焦点の300mmの良さが際立っています。
シグマのレンズはこのマクロレンズがズームでも、単焦点でもついていたんですが、最近は新設計とやらでマクロ機能がないものが多くなりました。
すごく残念です~~よって、フルサイズのマクロもいずれは必要になる可能性があります。なんでも商魂たくましいのもどうかな~って思いました。

最近の超高画素化によるフルフレームレンズを基準に考えると、解像感をあげたり、開放値を明るくしたり、接写能力を強化するとレンズサイズが大きくなる傾向があります。
なので明るくて寄れたりとか、高解像で接写機能が高いとなると実用的に持ち出すレベルではなくなってしまうのではないかと推測しています。

その点、マイクロはセンサーサイズ比率から見るとレンズは大柄ですが、センサー自体が小さいので意外とコンパクトにまとまっているのではないかと。
いや、ひょっとしたらそんな単純な問題ではないのかもしれませんが、オリンパスの光学技術だけがずば抜けているというだけではないような気がします。

専用マクロレンズは一本あると便利ですよね。
手軽さは標準から中望遠域マクロですが、望遠マクロが一本あると面白いですよ。
私はNikonのZoomNikkor70-180mmを気に入ってました。
今のトレンドからは、ああいうレンズはもう出てこないかもしれませんね。

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