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ana

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2017年1月18日 (水)

ハイレゾショットで月撮影

先日のハイレゾチェックで月撮影に使えないかと思い、早速準備をして撮影してみた。

20170118a公式サイトより

ハイレゾショットで問題なのは動いている被写体には向いていないと言うことだ。
本来は固定された静物や風景などでその威力を発揮する。

20170118b

ところが月撮影はちょっと厄介だ。一見、止まって見えるような月でも望遠レンズを覗くとかなりの速度で動いているのが分かる。
地球の自転と月の公転の影響からどうしても動いてしまう。

20170118e

そこで必要になるのが赤道儀である。
私の使っている赤道儀は重量1.5kg程のTOAST Pro、ポタ赤と言われるコンパクトな赤道儀(ポータブル赤道儀)だ。

赤道儀にはターンテーブルのようなプレートが付いており、ノーマルモードではそれが24時間かけて1周する。
そのプレート中心軸が地球自転軸との向きに一致しているのであれば、プレートに載せた雲台の向きは星の座標に合ったままずっと一致して回り続ける。

つまり望遠レンズでは肉眼でハッキリ分かるほど液晶内で移動しつつある被写体を、ずっと動かずに固定撮影し続けることができるのだ。

20170118d

他にも超コンパクトな400g赤道儀であるナノトラッカー(ナノトラ)を所持しているが、月撮影は超望遠レンズを搭載するため耐荷重の大きなTOAST Proを使用している。

20170118c

さて、早速設置である。
準備は数分で出来るのであるが、キレイな撮影をするためには極軸合わせが必須となる。

20170118f_2

ただ、そのためには正確に極軸(真北)に合わせる必要がある。
都会で建造物が多い環境だと北極星すら見られないので、まあ色々な手を使って調整を絞りこんでいく。

20170118g

さて、超望遠レンズなのでミラーレスとは言えシャッターショックを拾うために電子シャッターを使用する。
もちろん、ハイレゾショットを兼ねるためレリーズケーブルは必須である。
なるべく本体に触らぬように、そして外を走る幹線道路の車の交通量が減ったチャンスを狙って撮影を行っていく。

20170118h

ハイレゾショットはワンショット10秒弱かかる。
背面液晶に出るスライダーが右端一杯までいけば終了だ。
その間、ブレは御法度である。

20170118i
Olympus E-M1 MarkII+M.ZD ED300mm/4 IS PRO+MC14

と言うわけで撮影した月である。
デカいファイルサイズだ、約60MB。
因みに8枚撮影して成功は5枚。
失敗画像はやはりブレが原因で精細さが欠けている。

20170118j
Olympus E-M1 MarkII+M.ZD ED300mm/4 IS PRO+MC14

トリミング画像である。
おお、結構精細感が出ているではないですか。
一見、眠い画像に見えるが解像感は十分だ。

20170118k
Olympus E-M1 MarkII+M.ZD ED300mm/4 IS PRO+MC14

コチラは通常ショットの20M画像トリミング。
こうして見ると違いは分からないかも知れないが、等倍確認するとやはり違う。

ただ、毎回月撮影にハイレゾショットを使うかと言われるとちょっと考えてしまう。
極軸調整に失敗したらブレ写真だらけになるであろうし、撮影後自宅で気づいたら目も当てられない。

取り敢えず、特別な月夜でなければ通常撮影ですかね。

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コメント

この部分、すごく楽しみにしていました。
やっぱり~かなりの繊細な表現があるんですね。しかし、データの大きいのは困りましたね。ハイレゾの得意分野って、暗いものより明るいほうが得意なのかもしれません。でも、すごくいい雰囲気に写っていますよ..

ハイレゾショットは三脚必須で手持ち不可能ですから、かなり被写体と撮影状況を選びますねえ。

ただ、写りはかなりスゴいですね。
ノルマルショットと併せて撮影しておくとその差がよく分かると思います。
ボケ主体の写真ではその良さはわかりにくいと思いますが、パンフォーカスでの撮影には威力を発揮するでしょう。
特にセンサーの小さいマイクロフォーサーズにはマッチする機能だと思います。

処理速度が進化して手持ちハイレゾが可能になると一気に普及しそうです。
ただ欠点はやはりファイルサイズの肥大化でしょうねえ。
それでも現時点でハイレゾショット搭載機を購入する意味は十分ありでしょう。

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