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2017年4月 5日 (水)

中一光学 SPEEDMASTER 35mm F0.95 II(テスト撮影)

ZHONG YI OPITCS(中一光学)の35mm/F0.95という明るさを持つ超ハイスピードレンズだ。
APS-Cセンサーに対応した中華製MFレンズなのだが、驚くべきはF0.95という明るさとそのコストである。
6万半ばで換算50mm強のF0.95レンズが手に入るのであれば、是非ともその性能をチェックしてみたいところだ。

20170404a

と言う訳で早速テスト撮影である。
手に取ると質感は思ったより良い。
細かい部分に甘さが残るが、中華製として見るとかなりレベルが高い。

Pon7

被写体はいつものポン様を使用する。
距離は2mに固定、ボディはM5をチョイス。
ISOは100、WBはオートに設定し、各絞り値で撮影を行った。

【テスト撮影】

上段は撮って出し、下段は中央部トリミングである。

・F0.95(開放)

20170404c1

20170404d1

さすがに開放での解像感は若干低下気味だ。
コントラストはある程度維持されている。
やや二線ボケの傾向があるが、非常に目立つという訳ではない。
フレアはほぼ見られない。

中央部をトリミングするとやはり解像感に低下が見られる。
色温度もちょっと微妙だが実用性はある。
味わいとして捉えられるかは個人的な嗜好に左右されそうだ。

・F2.0

20170404c2

20170404d2

二段絞りこむとグッと解像感がアップする。
コントラストも開放より若干改善する。

トリミングでは、犬の毛並みを表すすう壁や看板の木目により精細感の改善が見られる。
等倍鑑賞だと若干物足りなさを感じる程度。

・F4.0

20170404c3

20170404d3

色のりはこの辺りからピークを呈しているようだ。
解像感も十分だ。

トリミングではF2.0よりさらに精細感がアップ。
M5センサーによる等倍鑑賞でもほぼ満足いくレベルだ。

F8.0

20170404c4

20170404d4

今回のテスト撮影ではF8までしか行っていないが、このレンズではF16まで絞りこむ事が出来る。
因みに解像感はほぼピーク。

トリミングでも今回のテスト撮影の中では最も高い解像感が得られている。
等倍鑑賞でも満足する。

20170404c

撮って出しのサムネイル。

20170404d

トリミングのサムネイル。

【最短距離撮影】

20170404g

最大撮影倍率は0.13倍なので、極めて寄れるというレンズからはほど遠い。
マイクロフォーサーズに慣れていると、成して寄れぬ?というちょっとしたストレスを感じるが、マイクロよりは大きいセンサーだからと納得するしかない。

・F0.95/F8.0

20170404f

35cmの撮影距離が必要だが、開放撮影は結構激しくボケる。
こうして見ると被写体によっては結構雰囲気のある写真が撮れそうである。

光源は開放では円形のボケだ。
隅角部だと点光源の口径食が出やすい。
F4辺りから正九角形の光源が表れる。

20170404f6

近接撮影のサムネイル。

【まとめ】

ちょっとノスタルジーを感じるレンズである。
解像度は開放では若干低いが、絞りこむことで見る見る改善していく昔ながらの感覚を残す。
ピークはおそらくF8。F16では回折現象が目立ち始める。

コントラストは開放からある程度維持されているので、現代的でありながら懐古な雰囲気を楽しめるレンズに仕上がっている。
色のりは若干独特である。

20170404h
Canon EOS M5+SpeedMaster35mm/0.95II

とにかく近接撮影するには拡大機能とピーキング機能が老眼には必須である。
F0.95という明るさでは被写界深度が極めて薄い。
使える機能は可能な限り使ってなるべくミスショットを減らしたい。

当然MFなので動き回る被写体を撮影するにはちょっときびしい。
ジッとしているところを狙えばいい雰囲気の写真が撮影可能だ。

EOS Mの専用レンズでは、おそらく最もハイスピード撮影が可能なレンズである。
暗めのズームばかりのレパートリーの中で、極めて輝く存在感を持つレンズなのだ。
現代的で最高レベルの光学性能を持つレンズではないが、ちょっとノスタルジックな写りとMF撮影を楽しむ余裕がある方はどうでしょう。

中一光学 SPEEDMASTER 35mm F0.95 II

スペック
テスト撮影
実写と感想

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