FE24-105mm/F4G OSS(テスト撮影)
このテスト撮影準備中に先日のトラブルが発症した。
背面液晶が表示されなくなってしまったのだ。
天気は微妙で、時折顔に雨が当たる降り出す直前の空模様。
ミラーレスなのに、三脚を前に腰を折ってファインダーを覗かねばならない撮影環境。
提出書類を早く出さねばと、迫る役所の終業時間。
急いでいる時に限ってグダグダだ。
なので今回の撮影はかなりアバウトである。
このレンズが防塵防滴で本当に良かった。
先日購入したおニューの寄れる標準ズームである。
前評判の高かったこのズームのテスト撮影を早速行ってみたい。
被写体は久し振りのポンさまである。
被写体までの距離は2m、カメラはソニーのα7SII、FE24-105mm/F4G OSSを取り付けてワイド端(24mm)、中間域(50mm)、テレ端(105mm)の各焦点域を各絞り値で撮影した。
ISOは100に固定、WBはオートである。
手振れ補正機構はOffにしてレリーズ撮影を行う。
【テスト撮影】
・ワイド端(24mm域)
さすが最新のレンズだけあって開放からバリバリに使える。
逆に最近のレンズで開放に於いてコントラストや色のりが低下するレンズを探す方が難しいかも知れない。
シェーディングもミラーレスらしく補正されているのか殆ど分からない。
中央部トリミングである。
コントラストや色のりは各絞り値でもあまり問題ない。
解像感はF5.6~8辺りにピークがありそうだ。
よく解像しているいいレンズだと思う。
隅角部トリミングである。
点状光源にコマ収差などは見られない。
また色収差も殆ど分からない。
個人的な事だが、このような周辺部デジタル補正は構わないと考えている。
基本性能が高いことに越したことはないが、突き詰めるあまりレンズが肥大化してしまう事の方が自分としては問題なのだ。
本当にありがたいことである。
・中間域(50mm)
こちらもF値の変更で被写界深度以外に明らかな変化が出る訳ではない。
よく出来たレンズである。
中央部トリミング画像である。
解像度はワイド端と同じくF5.6あたりからF8にピークが見られる。
ただ、開放でも十分に解像しているのであまり神経質になる必要はないであろう。
F11辺りから回折現象が見られる。
F16だとさらに解像感は低下するが、PCで等倍鑑賞を楽しむのでなければ普通に絞っても撮影を楽しめる。
・テレ端(105mm域)
105mmまで撮影が可能だというのは本当に汎用性が高くなる。
ズームはワイド端が弱い傾向があるが、よく頑張っているズームだと思う。
F16は回折が目立つがF8以下は殆ど差がない様に思える。
テレ端もまたF5.6から8あたりにピークがありそうな感じだ。
ただ開放も殆ど変わらないので、F4~8まで普通にいけそうだ。
【最短距離撮影】
最短撮影距離38cm、最大撮影倍率0.31倍はどのようなものであろうか。
開放(F4.0)とF16で近接撮影をしてみた。
思ったよりもボケは非常にきれいだ。
点光源は口径食も目立たず、またアスフェリカルな同心円紋様も見られない。
常用ズームとして問題なく使える。
二線ボケは出ない訳ではないが、非常に上手くおさえられていると思う。
【まとめ】
ちょっといい意味で驚きの標準ズームだ。
全てをアベレージ以上でクリアしている。
開放から使って良し、寄って良し、各焦点域での解像感も問題ない。
カリカリ描写ではないが、使っていて気持ちのいい写りのするレンズだ。
フルサイズを持ち出そうと思う時に、一緒に持ち出す最優先のレンズになるだろう。
接写に関しても最短撮影距離が38cm、ワーキングディスタンスが18cm強程度まで寄れるのでかなり使い勝手もいい。
惜しむらくはボディの方で、コントラストAFに重きを置いているα7SIIは、このレンズの本当のポテンシャルを引き出せないでいる。
タッチパッドや背面ジョイスティックの装備が一般化される前のボディ搭載のフォーカスポイントのなので、使い勝手はイマイチだ。
はやくα7SIIIが出て欲しいとは思うのであるが、かなり高額になるのではと今から戦々恐々である。
SIII預金でも始めましょうか・・・・。
FE24-105mm/F4G OSS
スペック
テスト撮影
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