Leica DG VarioElmarit 50-200mm/2.8-4OIS.(スペック)
随分と長く待たされたパナのライカ望遠ズームである。
焦点域は35mm換算で100mmから400mmまでの長焦点を誇り、ライカ銘柄な光学性能を持ち、しかも防振機構まで付いている美味しいレンズだ。
サイズはø76mm x 132mm、重量は655g。
F2.8-4の可変ズームであるが故に、換算400mmまでのズームとしては非常にコンパクトなサイズになっている。
質感は同シリーズのライカズーム同様、しっかりした作りをしている。
レンズ構成は15群21枚(非球面レンズ:2枚、UEDレンズ:2枚、EDレンズ:2枚、UHRレンズ:1枚)。
特殊レンズは全体の1/3である7枚構成となっている。
フィルター径は67mm。
絞り羽根は9枚円形虹彩絞りである。
インナーフォーカスであるが、ズーミングによって鏡胴が伸びるタイプだ。
テレ端で45mmほど伸長する。
ズーミングは適度な重さがあって、非常に回しやすい。
ワイド端からテレ端までだいたい90度ほど。
ズームリングから一度手を離さずに一気にテレ端まで回せるのはありがたい。
ピントリング、ズームリングはライカズームのシリーズと同じ上品な使い勝手だ。
高品位だけあって、途中でリングの抵抗が変わったり、下向きにしてズームが伸びてしまうようなことはない。
レンズには防振機構のPOWER O.I.S.が搭載されており、パナ製の対応ボディと併用することでボディ+レンズの防振を組み合わせたDual I.S.2を体感出来る。
以前のパナレンズから見ると冗談みたいに良く効く補正効果だ。
効果のピークは恐らくはオリンパスに肉薄していると思われる。
ただ補正能のピークが現れるまで若干のタイムラグがあり、それが唯一惜しまれる。
しかし使ってみれば実用面でまず問題は感じられにくい。
フォーカスはスイッチ式でオートとマニュアルを切り替える。
オリンパスのマニュアルフォーカスクラッチに慣れていると若干もどかしい。
最短撮影距離は75cm、最大撮影倍率は35mm換算で0.5倍。
望遠ズームでありながら、ハーフマクロ的な使い方も出来てしまうと言う信じられないレンズ。
フードはロック機構付きの円筒形だ。
ここは花形が欲しかったが、やはり望遠ではインナーズームの方が似合うかなあ?
以前のパナシステムから考えると、手持ちでこれだけの防振補正能を有するレンズが登場したことは実にありがたい。
このレンズに三脚座は存在しないが、655gと軽量なのでボディを三脚に固定しても十二分に実用的だ。
しかし、この軽さであれば、やはり手持ちで気軽に持ち出す望遠ズームとして使用したいところである。
次回はレンズのテスト撮影で光学性能を確認してみたい。
Leica DG VarioElmarit 50-200mm/2.8-4OIS.
スペック
テスト撮影
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