清水の舞台レベルの勢いで購入したパナの200mm/F2.8単焦点である。
換算400mmの超望遠レンズだ。
とにかく高額なレンズである。
所持している望遠ズームにパナの50-200mm/F2.8-4があるのだが、テレ端の焦点距離が思い切り被っている。
そのために購入をかなり悩んだのであるが、F2.8という明るさと約1mという使いやすい最短撮影距離から購入を決定した。
サイズはØ87.5x174mm、重量は1245g。
大きさの割にはズシリと詰まっているという感じがするレンズだ。
オリンパスの単焦点300mmに比べ、重さはほぼ同じであるが全長は5cmほどコンパクトになっている。
レンズ構成は13群15枚。
特殊レンズのUED(EDレンズより低分散性)が2枚採用されている。
最近のレンズ構成から見ると特殊レンズの構成率は低めだ。
フィルターサイズは大口径らしく77mm。
最近はマイクロフォーサーズのレンズも高額になってきたので、保護フィルターをつけるようになってきた。
絞り羽枚数は9枚。絞り形式は円形虹彩絞り。
鏡胴は金属製で質感が非常に高い。
ピントリングは適度な重さがあって非常に回しやすい。
ピントリングの脇にAFロックボタンがある。望遠レンズではこれがないと困る。
使い勝手は上々だ。
パナのライカ銘柄レンズには絞りリングがついている。
個人的にはあまり使うことはないが、ついているとライカだなあと感じる。
オリンパスレンズに見られるようなマニュアルフォーカスクラッチ機構があるとありがたいのであるが。
最短撮影距離は1.15m、最大撮影倍率は換算0.4倍とマクロ的な撮影が可能だ。
1.4倍テレコンの使用でワーキングディスタンスは不変、撮影倍率は0.56倍とハーフマクロを超えてくる。
ちなみに2倍テレコンを使用してもワーキングディスタンスは同様、撮影倍率はなんと0.8倍と等倍マクロに近いレベルにまで性能を上げられる。
最近のパナソニックの防振機構は、Dual I.S.2になってから劇的に効果が上昇した。
フォーサーズ時代から見ると冗談みたいな切れ味だ。
G9Pro.になってから効果が最大限に発揮されるタイムラグもかなり短縮されたようだ。
E-M1 MarkIIに肩を並べるとは言い難いが、防振レベルとしては8~9割方と遜色ない。
ただ、Dual I.S.2に非対応の非防振レンズを装着させてボディ内のみを実感すると、効果のほどはかなり低下する。(笑)
やはりボディとシンクロさせることが可能なレンズを装着することで、パナの神がかったDual I.S.2を体感できる。
今後の課題はボディ内のみ防振でもオリンパス並みに効果を発揮させて頂きたいものだ。
三脚座の鏡胴部は回転可能だが取り外す事は不可能である。
脚部分はネジで固定するように出来ている。
器具を必要とせず、指でネジを回すだけで取り付け・外しが可能である。
ただ脚部は結構馬鹿にならない重量があるので、縁のついたアルカスイス規格のRRSレンズプレートを取り付けておいた。
これなら緩んで空回りしてしまうことも防げそうだ。
フードはバヨネットタイプではなく、リングをつまみで締め付けて固定する。
内面は溝型で、これだけの高額レンズだったら起毛タイプを採用して欲しかった。
フードを装着すると結構長くなる。
オリンパスの300mm/F4にフード装着と変わらない全長だ。
もちろん、リバースして収納することも可能である。
月や太陽の天体撮影、そして花や虫のマクロ的な撮影が可能な換算400mmの大口径ハイスピードレンズ。
実用性のある焦点距離がうれしい。
そして300mm/F4のような巨大さより、やや控えめなサイズなのもよい。
動物園ではどうかな?網を消すことは難しそうだが、目立たなくさせることは出来そうだ。
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